帰敬式(ききょうしき)
法名は亡くなってからいただくもの。と、今まで思っていました。しかし、生きている「今」受けることに本来の意味があると知ったのは数年前です。
どこかのタイミングで受けようと思っていたところ、お世話になっているお寺が、この春「創建60周年記念」と「御住職の継承奉告法要」があり、その中で帰敬式も行われると知り受けることにしました。
帰敬式は2回目の誕生日とのこと。すべてが知らない事ばかりで新鮮でした。受付では「本日はおめでとうございます」と、言われます。
来年私は還暦を迎えるので、まさに人生ひと回り。節目の年でもあり(お祝い続きだわ~)と、緊張もせず楽しく参加させていただきました。
参加者は24名。私より年齢が上の方が多い一方、最年少は10歳!性別年齢は問わないとのこと。
法名は自分の名前の他に一文字が入ります。お寺から頂いても良く、また自分で好きな言葉をお願いすることもできます。
私は心友に相談し、名前の「涼」の他に「純」でお願いしました。
達筆な字を眺めると、何とも素敵でうっとりです。そして“願い”を読んで、静かな喜びと晴れ晴れとした気持ちになりました。
創建60周年と継承奉告法要では20名ほどの僧侶の方々の荘厳なお経、笙などの雅楽の演奏など、貴重な体験をさせて頂きました。
※帰敬式…阿弥陀様の御前にて、仏・法・僧という三宝を依り処とし、お釈迦様の弟子として仏の教えをよりどころに、人生を問いたずね生きて往きますと名告り(誓い)を表明する儀式。