「創造&老年」 横尾忠則著 を読んで
横尾忠則さんに興味を持ち、直感でこの本を選び読んでみました。
この本は横尾さんが3年かけて、自分より年上の80歳以上かつ現役で活躍している9名の作家やアーティストにインタビューしたもの。
横尾さん自身が79歳~81歳の3年間。2018年出版なので4年前です。
9名の中に瀬戸内寂聴さんはじめ数名他界された方もいましたが、現在もほとんどが現役の方々です。
横尾さんがインタビューしようと思ったきっかけは、ピカソやシャガール、北斎など長生きしている。絵を描く事と生命がどこかでひとつに繋がっているのではないか…その感覚を確かめる為に始めたとの事。
確かに、長命のアーティストは多いです。私の好きな草間彌生さんも90歳を超えています。
一気に読み終えましたが、読後感が爽快です。
・健康について気にしていない
・長生きについて考えたことはない
・アホは悟り
・自分が年をとったつもりもない
等など、人生の大先輩方の言葉は軽やか。しかしその背景には戦争体験や生きてきた時代背景、それぞれの体験があり深いものがありました。
ふと自分の年齢を考えてみると…凄いことに気づきました❗
この9名の方々は私よりも約40歳上。?
あれ?先日研修で出会った新入職員の一番若い人が18歳。約40歳下!?
40年、40年のふり幅は何とも可笑しくなってしまいました。??
この人生の大先輩方の言葉は心に優しく入ってきます。「今の若い連中は…なんて言ってみたいよ」という方もいて、自分と若者を対等に見ている姿が素敵です。
最後に横尾さんが書いていた言葉が印象的でした。
「変化することに、クリエイティブな喜びがある」
常に私たちの状況や関係性、そして世の中は変化しています。その変化を受け入れて、逆に自分も変わりながらそれを喜びに変えて生きていきたいなぁ…。?
あと40年後までとは言わなくても。?