全てのプロセスが”共育”を育むチャンス
現在実施しているアクラス中央病院の「指導者研修」。テーマは「共育(トモイク)」です。
『共育とは教育を行う側と受ける側、ともに学び、活かし合い、成長すること』と、定義しています。
新しい価値観や考え方のアップデートに挑戦し、参加者全員で学び合うことを目的としているので、研修ではグループワーク、二人組のワーク、ディスカッションなどを取り入れ、研修以外ではTeamsを使い1対1や全員での情報交換、報告、連絡などを行っています。
9月の研修以降、あることをきっかけに、指導者のコミュニケーションの癖、パターンが見えてきました。コミュニケーションということは“仕事の仕方”のパターンになります。
それは、「目的(何のために)をどこかに置いて仕事をしてしまうこと」。
・相手が忙しいのが分かるから、聞きたいことあるけど聞けない。
・自分が聞かれたら快く教えるけど、自分からは(相手に申し訳ないから)お願いできない
・○○した方が良いのはわかっているけど、私じゃなくてもいいと思って何も行動をしない。 など
相手を思いやる優しさがあるのは共育にとって重要なのですが、そこで終わっているのが残念で仕方ありませんでした。
研修を先に進めるより、この1か月半の出来事を全員でディスカッションする方が共育を深めるためにも重要を思い、先日の研修は全員で話し合いをしました。持ってきて欲しいのは「オープンマインド」と伝えていました。
どんな感じになるか私自身ちょっとワクワク、ソワソワでした。ただ、信じていたのは
「すべてのプロセスが共育を育むチャンスの塊」ということ。プロセスを信じプロセスに委ねようと望みました。
意外というか、驚いたのは全員自分の考えを本音で語ってくれたこと。(少なくとも私は本音に感じたのです)そして何より嬉しかったのは指導者がそれぞれ口にするチーム共育(参加者メンバー)を信頼しているということ。
信頼関係が出来ているとわかっているのに、目的を忘れるために行動がズレてきてしまう。これはここだけでなく他の組織でも感じることであり、私自身もつい忘れがちになり、立ち戻ることばかりです。
終了後、参加者の中で「目的」について感想を寄せてくれた方がいました。一部紹介します。
<参加者 感想>
目的を見失わないことが大切だということを改めて感じました。
課題や問題が発生した際、時間が経つと目的が抜け落ちて手段だけが残ってうまく行かないことが良くあります。何でこんなにうまく行かないのかなぁと、悩むことがあるが、一つの要因として目的がどこかに置き去りになっていたからなのだと気づきました。
目的を最初に伝えてから話を進めても、自分が目的を意識できていない中で進めてしまうからスタッフも目的を見失ってしまい、本来得たかった結果につながらないのだと思いました。行動するときには必ず目的があるという当たり前のことを継続して意識していくことがいかに重要かということを再認識できました。