心が動いたこと 『SHARE LIFE』を読んで
当たり前だと思っていたり、知ってはいても深く考えることがなかったりしたことが、2020年のコロナは「深く考えること」「価値観の変化」等々、様々なきっかけを与えてくれました。
そして、2021年になってますます(考えるきっかけ)は押し寄せてきている感覚があります。
そんな中、考えるきっかけをくれた“心動かされた本”
SHARE LIFE 新しい社会の新しい生き方
石山アンジュ著 ㈱クロスメディア・パブリッシング発行
お金の価値や社会的ステータス、豊かさの物差しの変化が訪れている中で「個人と個人が共感や信頼を物差しとして、あらゆるものをシェアしながら“つながり”を前提に生きていく」という、新しい生き方が書かれている本です。
著者の石山アンジュさんは「直面しているほとんどの問題はシェアで解決できる」と断言しています。ご自身も都心で“意識でつながる家族”というコンセプトのシェアハウスに60人の家族と暮らしています。
血縁関係だけが家族の証ではなく家族の形も様々であることは私自身もそう思うし、そんな家族の形を作っていきたいと思っていますが、お金を介さずシェアで循環する社会はリアルに想像できない部分もあり、本を読み進める中で疑問が次々を湧き上がってきました。
しかし、実際にあらゆる世代60人と家族としてシェアライフを送っている著者、そして政府から「内閣官房シェアリングエコノミー伝道師」の任命を受けシェアリングエコノミーを社会に広げるために活動している著者が書いているこの本には、私の疑問の答えが明確に書かれていました。
一番印象に残ったのは、シェアライフに必要な“信頼”とシェアから生み出される“新しい豊かさ”。
「信頼」って私にとって大切にしている言葉だし、仕事の時も良く使っているけれど…本を読みながら私が考えていたよりもっともっと深いぞ!と、痛感?
・自分の中の「信頼」ってなんだろう? これを今一度考える必要性を著者も伝えています。
「信頼」と口では言いながら、自分と他者の境界性を引いているところがあるように思いました。
豊かさ、幸せってどんなことだろう?と、改めて考えてみている今日この頃です。