新入職員 オリエンテーション
新年度を迎えた4月2日、医療法人博康会アクラス中央病院の新年度オリエンテーションで「ストレスマネジメント」と題して2時間講義を行ってまいりました。
昨年はコロナの影響で外部講師の講義は無しとなったため私が講義をするのは2年ぶり。感染対策を行った中で実施となりました。
新入職員は看護部、リハビリテーション部、事務部で11名です。
学生生活の最後をコロナ禍で過ごすこととなった11名は、専門学校や高校入学当時は(もちろん)想像もしなかったことでしょう。病院実習が中止になったり、就職活動も思うようにできなかったり、本当に当事者でなければわからない様々な思いや不安の中で1年を過ごし無事この日を迎えたことはどんな思いなのか…。資料を作りながら想像しても想像しきれず胸にこみ上げるものがありました。だからこそ新入職員を前に、心を込めて「入職おめでとうございます」という気持ちでいっぱいになりました。
2019年まで勤務していた病院ですが、今年のオリエンテーションは今までと違い、各部門の管理者、リーダーがオリエンテーションの構成を考え、自らが講師となるプログラムでした。もちろん、病院で仕事を始める上で必要な「就業規則」「施設基準」「各部門紹介」「感染予防研修」「医療安全対策」等々、3日間にわたるカリキュラム。管理者、リーダーが一人一人動くことを目標に組み立てられた内容でした。
その話を聞いたときに、言葉にならない感動でした。私が管理者研修を実施していた時のテーマは「プロアクティブ」。まさにそれを行っていたからです。
ご依頼をいただいた際に、私にできることは何か…を考えた結果「ストレスマネジメント」をすることにしました。参加型で双方向の2時間はあっという間でした。
研修の振り返りをいただきましたので、一部紹介させていただきます。
?やらされ感は自分で選んでいる時に比べ20倍のストレスになることに驚き、自分で選ぶことの大切さに 気付きました。
?「わからない」ということは実は「わかり始めている」ということが印象に残っています。素直に答えることが大切だと感じました。
?「わからない」という事も一つの仕事である。という言葉が印象深かった。また、自分の意見をはっきりと伝えることの大切さと、相手の背景に関心を持つことの大切さを学びました。
?私はこれまで「わかりました」という言葉を何度も使ってきましたが「相手の目的、意味が分かった」という意味だと知り「わからない」ということは恥ずかしいことではなく、分かり始めているという事なのだと素直に認め、伝えることが大切なのだと気づきました。
?私たちを指導してくださる上司は、経験はすごいが部下に指導することは慣れていない人もいると聞き、指導を受ける際は「わからない」と答えても良いのだと思いました。