感動の上書き
今年は、伊藤若冲生誕300年。私は若冲の絵が大好きです。
4月は東京都美術館で若冲展が開催され、美術館に入るまでに2時間!!という中、行ってきました。
若冲は京都出身なので、今年はゆかりのあるお寺や美術館で展覧会が開かれています。
9月、真・報連相研修の全国大会に京都に行った際は前日入りをして出かけてきました。
まず、相国寺へ。そこには「動植綵絵30幅」がすべて展示。東京都美術館を想像していたらお客様は少なく、背中越しに見ることもなく、ゆっくりと鑑賞できました。
その後、カフェへ。ここのオーナーのMasakoさんは、10年ほど前に若冲の絵の修復に携わりたくて仕事を辞めて東京から京都に移った方らしく、そのまま京都でカフェを経営しているのです。私の髪をお願いしている美容師さんの友人で、その話を聞いてぜひお会いしたいと思ってお邪魔しました。
修復の時の話などをお聞きする中、京都にいるのできっと今年は色々なところに行かれているのではとお聞きしたところ、Masakoさんが言われた言葉
「感動の上書きはしたくないので、それ以降、若冲の絵は見ていないのです」
「!!」一瞬言葉を失いました。
確かにそうだ!と、納得したのです。
私が若冲の絵を初めて見たのが2013年。仙台での展覧会。その後、東京、京都と3回目。そして、特に今年は生誕300年という事で、テレビでも特集がありよく見ていました。
確かに、1回目の感動は無いです。あ~本当にそうだわ~。感動が上書きされて薄くなってきている~。
カフェの後は若冲が生まれた「錦市場」に寄って帰りました。
いいこと学びました。納得です。
今度若冲を見るのは『日本初公開』の作品がある時にしようかな。